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東京では、
いまルームシェアをしたい学生が非常に増えている。
雑誌や、新聞で昨年は「増加するルームシェア」に関する記事をよく見ることがあった。
一方、欧米のいくつかの国の学生にとっては、
ルームシェアは、ほとんど当然するものだと思われている。
たとえば、アメリカ。
多くの学生は、
高校を卒業して、大学に進学すると、
彼らは実家を出て、大学の近くに住む。
その際に、彼らは寮もしくはシェアをする。 1人暮らしをする人は、ほとんどいない。
彼らにとっては、1人暮らしは特殊な例である。
ルームシェアは当然のもの。
僕自身、
もともとルームシェアを始めるきっかけは、
アメリカのミシガン大学の付近にあるシェアの家を 転々としながら泊めてもらった経験があったからだ。
そこでの日々は、革命的に面白かった。
その文化の違いは、どこから来ているのか。
シェアノサイトは、
ルームシェアをしやすい社会をつくるための活動だ。
もっと多くの人がルームシェアを気軽に始められる環境をつくろう!!
そもそものきっかけ。
「人生」
と、いう言葉がある。
あなたは、「人生」 について語りなさい、と言われた場合、
「人生」の何について語るだろうか。
■自分の人生で、どんなことをこれからしていくか。
と 自分の職業や、生活について頭をめぐらせる人もいるだろう。
■自分の人生には、これからどんな幸せと苦難が待っているだろうか。
と 自分の未来の偶然性と 必然性に 思いを馳せる人もいるだろう。
■人生色々、先のことはわからないから 今こそが人生、
と 自分の人生に対するスタンスや信念を話す人もいるだろう。
ある男は、
こう答えた。
■人生は自分にたくさんのプレゼントをくれた。 自分が人生のためにしてあげられることは何か。
そんな男が、
僕の親友 ヨシキ である。
彼は、よく初対面の人を困惑させる。
それは、なぜこんなことを言うのだろうかというような、理解するのが困難な言葉を
少なからず、そして意識的に使うからだ。
先日、新潟県の市役所の方に、
ヨシキについて、こんなエピソードを教えてもらった。
彼が、新潟を訪問したときのこと。
市役所の方は、彼と他数人を乗せて、山道を走っていた。
天気のよかったその日、
周りは一面の緑、目の前には妙高山。
そんな中、彼が発した言葉は。
「どうして、道って曲がっているんですかねえ。」
とうてい、市役所の人は
彼が、何を聞きたくて質問したのかわからず、
何て答えたらいいのか分からず、
困惑したそうだ。
彼は、昔から人と違う考え方をしていた。
それは、おそらく彼の父の影響だと思う。
彼の父は、同様に人とは違う考えを好む。
あるとき、彼の父は、
彼が国語のテストで40点だったのに対して、なぜ、40点だったのか、をたずねた。
彼の返答。
「先生が自分に40点をつけたということは、
その先生自体の点数が40点ということなんだ」
彼の父は、
「なるほど!じゃあ、仕方がないな。」
このように、
息子の、人とは違う考え方を、受け入れ続け、
結果として、彼は、人と違うことを考える人となった。
彼は、人と違うことを考えるために、
アメリカのHarvardへの留学のため、日本を離れたのが2006年夏。
まもなく2年間のプログラムを終えて帰ってくる。
帰ってくるまでに、一度遊びにいかなければいけない、
ギリギリの日程のなか、ボストンへと旅立った。
彼は、人生に何をしてあげられるようになったのか。
その答えを楽しみにして訪問した。
Think different
彼は、留学先であるHarvardで出会った、たくさんの言葉を僕に教えてくれた。
そのうちのひとつ。
Harvard Universityとは。
イギリスのThe Timesが2004年以降発行している、世界大学ランキングによると、
2004年から2007年まで、
常に1位を誇る、世界最高の教育機関である。
(出典はこちら: http://www.timeshighereducation.co.uk/hybrid.asp?typeCode=144)
各界に輩出している著名人も数知れず。
Harvardがあるのは、アメリカ東海岸 マサチューセッツ州。
ボストン空港を降りて、電車で約20分ほどのところにある。
夏は温暖だが、冬は厳しい寒さが覆う。
Harvardのそばには、いくつかの有名大学もあり、
街全体が学生に溢れている一方、「意外と治安がよくない」そうだ。
Harvardの構内は、景観がそろっていて歩いていて心地がよい。
建物の中も、古い建物だが、荘厳さを感じる。
日曜日であるにもかかわらず、
学生たちは、構内のさまざまな場所でPCや本に向かったり、議論をしたりしていた。
Think different
学部長が、留学して最初に彼に伝えた言葉だったという。
Think differentこそ、
君たちに期待をすることだ、と。
勉強、というと、僕らは知識を得ることを一番に考えてしまう。
もしくは技術を身につけようとする。
しかし、Harvardが学生に期待しているのは、学生が何かを習得することではない。
従来の考え方を超える、新しい知恵や、新しい常識、新しい方法、新しい理論、新しい実例、新しい視点。
学校が、学生に期待しているのは、それらだった。
つまり、
本や先生から学ぶことは、新しいことを考えるためのツールにしか過ぎない。その考えが一貫している。
その考えに基づき、
Harvardの入学試験の審査基準は、
「学生が卒業した後に成功するおかげで、Harvardの価値を高めてくれるかどうか」であるといわれている。
また、教授がその考えを明言しているのも面白い。
「日本人の留学生は、ダメだ。
なぜなら、日本人はHarvardに勉強をしにきている。
他の国からくる人は違う。 Harvardに友達をつくりにきているのだ」
彼は、そのことを教授から聞いて、衝撃を受けたという。
「勉強とは何か。」
「何のために留学しにきたのか。」
「自分がここで最も有意義に過ごすためには、何をしたらいいのか。」
僕は、ボストン空港に到着した。
ヨシキが迎えにきてくれていた。
電車に乗り、彼のシェアしている部屋へと向かう。
家に到着すると、
2人の男の人が部屋にいた。
1人は、彼のルームメイトである日本人。
もう1人は、Harvardの卒業生で、議員立候補の準備中の日本人。
ともに、暖かく迎えてくださった。
そして、真剣に日本の医療政策、健康政策について議論をしておられる。
どんな情報も逃さず、聞き流さず、
一つ一つ大事に心に留めようとする様子に心を打たれた。
「ボストンは、街に娯楽施設がないから、家に集まるしかない。
週に1回は勉強会や、交流会を主催したり、参加したりする。」
いわゆる、
日本で見かける、「飲み屋」の代わりになるものがない。
酒に対する規制が非常に厳しく、
21歳未満、もしくは、21歳以上である証明を携帯していない人が、
酒屋で酒を手に取るだけで犯罪となる州である。
いわゆるカフェの類も、繁華街にいかないと、ない。
人が集まれる場所は、学生の家なのである。
ヨシキは、
留学してすぐ、1人暮らしを始めたが。
「1人暮らしがつまらなすぎた」
しばらくしてから、シェアを始めた。
日本人、台湾人、アメリカ人。
(このアメリカ人はアニメオタク。 日本に彼が来たときに、アニメショップで大興奮している姿が印象的だった。)
それぞれ学部はバラバラ。
話す話題もバラバラ。
一緒にいる人によって、情報の種類と質が変わる。
それが、
ここでは「勉強」となる。
Harvard University
大学1年生は、全員 構内にある寮に入る。
そこには、素晴らしい習慣が残っている。
夜中に全裸で構内を走り回る、銅像に小便をかける、新入生の女の子に上級生がちょっかいを出しに行く、
歴代の大統領のうち、Harvard出身の人たちも、
こういう機会を経て、仲間とのつながりが生まれ、
議論をしやすいムード、空気が作られていったのだろうと思う。
彼らの議論で、日本人同士の議論とは大きく質が異なる部分がある。
それは、
ある例や、情報を話すときには、その出典を必ず出すことである。
「誰かから聞いた」 や 「〜〜らしい」 という言葉は通用しない。
知ったかぶりは、潰される。
Harvardでは、
レポート課題でも、同様の厳しいルールがある。
出典をごまかしたり、人の意見をまるで自分の意見のように使用すると、
最悪の場合、退学であるという。
東大では、
知人は、卒業論文を、2つの論文からのコピー&ペーストのみで完成させた。
しかも、それが推薦論文に選ばれそうになった。
大きな違いである。
温故知新。
Harvardで最も求められていること。
過去に誰かが創り出した理論や視点に、
全く違う視点や切り口を加えることで、新しい論理を展開すること。
人間の勝手な都合によって、世の中の情報が「分類」されている中、
新しい知恵が生まれていくためには、
■先人の知恵を知ること
■分野を超えて、議論を重ねること
の2つしか無いのだろうと、実感した。
アメリカの大学生にとってルームシェアが文化として当然なのは、
その背後には、「教育に対する姿勢」の違いがあるのかもしれない。
「分野を超えて議論を重ねること。」
議論の場を、自分の生活に増やすこと。
ルームシェアには、
生活のすき間を、議論の場、成長の場にかえる力があることが理解できた。
ソクラテスの論理学、
孟子の教育学、
孫子の戦略論、
先人の知恵は、言葉を超えて現代に残っている。
世の中には、
まるで自分が言い出したかのように、先人の知恵を紹介することのみによって
金銭を得ることを仕事にしている人もいるが。
先人に対しての礼儀と、敬愛を、
いつまでも忘れない自分でありたいものだと、
Harvardを訪問して、思い知らされた。
山口幹生
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